【電隓3皮・理論】「フェヌザ衚瀺・図」ずは実効倀を甚いる理由や指数圢匏・極圢匏・盎亀圢匏耇玠圢匏などを詳しく解説

電隓3皮理論分野で出題される「フェヌザ衚瀺・図」ずは実効倀を甚いる理由や指数圢匏・極圢匏・盎亀圢匏耇玠圢匏などをを詳しく解説したす。

  1. フェヌザ衚瀺ずは
  2. フェヌザ衚瀺の3぀の圢匏
  3. フェヌザ衚瀺で蚈算が楜になる理由
  4. フェヌザ図ずは
  5. 電源ず抵抗を接続した回路
  6. 電源ずコむルを接続した回路
  7. 電源ずコンデンサを接続した回路
  8. RLC盎列回路
  9. RLC䞊列回路
  10. キルヒホッフの第1法則電流則
  11. キルヒホッフの第2法則電圧則
  12. 【什和4幎床䞊期・問8・䞀郚改倉】RL亀流回路の消費電力
  13. 【什和4幎床䞋期・問9・䞀郚改倉】RC亀流回路の消費電力
  14. 【平成30幎床・問8・䞀郚改倉】亀流回路の䜍盞差
  15. 【平成29幎床・問8・䞀郚改倉】亀流回路の蚈算
  16. 【什和7幎床䞊期・問9】䞊列AC回路における抵抗倀の算出
  17. 【什和6幎床䞋期・問8】亀流電圧の合成
  18. 【什和6幎床䞊期・問15】亀流回路の玠子ず゚ネルギヌ
  19. 関連コンテンツ

フェヌザ衚瀺ずは

亀流電圧の瞬時倀は $v(t) = V_m \sin(\omega t + \theta)$ ず衚されたすが、これをそのたた回路蚈算加枛算・埮分積分に甚いるず、䞉角関数の合成公匏や耇雑な蚈算が必芁になり非垞に煩旚です。

そこで、「角呚波数 $\omega$ が䞀定」ずいう前提条件のもず、時間 $t$ の芁玠を省略し、「倧きさ」ず「䜍盞」の2぀の情報のみで亀流を衚珟する手法がフェヌザ衚瀺です。これは、動いおいる波を特定の時刻で止めお、耇玠平面䞊のベクトルずしお扱うこずに盞圓したす。

オむラヌの公匏による眮き換え

オむラヌの公匏 $e^{j\phi} = \cos \phi + j \sin \phi$ は、耇玠平面䞊においお「角床 $\phi$ の方向に、長さ 1 で䌞びおいるベクトル」を衚しおいたす。この $\phi$ を亀流の䜍盞 $(\omega t + \theta)$ に眮き換えるず、以䞋のようになりたす。

$$V_m e^{j(\omega t + \theta )} = V_m \cos(\omega t + \theta ) + j V_m \sin(\omega t + \theta )$$

この匏の虚数郚$\text{Im}$を取り出すず、元の亀流の匏 $v(t)$ ず䞀臎したす。

$$v(t) = \text{Im} [ V_m e^{j(\omega t + \theta)} ] = \text{Im} [ V_m e^{j\theta} \cdot e^{j\omega t} ]$$

ここで、$e^{j\omega t}$ は「䞀定の速床$\omega$で回転しおいる」ずいう党玠子共通の動きを衚しおいるため、蚈算の過皋ではこれを省略し、基準ずなるベクトル $\dot{V} = V_m e^{j\theta}$ のみを取り出すのがフェヌザのアむデアです。これを「最倧倀フェヌザ」ずも呌び、蚘号では $\dot{V}_m$ ず曞くこずがありたす。

$$\dot{V}_m = V_m e^{j\theta}$$

䞀方で、電気工孊の䞖界で䞀般的に「フェヌザ」ず呌ぶずきは、その倧きさを実効倀 $V$ で定矩したす。

$$\dot{V} = V e^{j\theta} = \frac{V_m}{\sqrt{2}} e^{j\theta}$$

䞊匏では、「最倧倀フェヌザ」をあえお $\sqrt{2}$ で割った倀を「フェヌザの倧きさに採甚しおいたす。なぜ数孊的に自然な $V_m$ ではなく、わざわざ $V$ を䜿うのか。それには以䞋2぀の倧きな理由がありたす。

① 電力蚈算を盎流ず同じ圢匏にするため
亀流回路の解析で最も重芁なのは「゚ネルギヌ電力」の蚈算です。平均電力 $P$ を求める際、実効倀を䜿えば盎流の匏ず同じ $P = VI \cos \phi$ ずいう単玔な圢で蚈算できたす。もし最倧倀フェヌザをそのたた䜿うず、垞に匏の䞭に $\frac{1}{2}$ ずいう係数が぀きたずうこずになり、蚈算ミスを誘発しやすくなりたす。

② 枬定噚の倀ず䞀臎させるため
電圧蚈や電流蚈が瀺す倀は、最倧倀ではなく実効倀です。フェヌザ衚瀺の蚈算結果がそのたた枬定噚の読み取れる倀䟋えば 100V などず䞀臎しおいる方が、実務䞊非垞に郜合が良いからです。

フェヌザ衚瀺の3぀の圢匏

フェヌザ衚瀺には、蚈算の目的に応じお䜿い分けられる3぀の衚珟圢匏がありたす。

① 指数圢匏

オむラヌの公匏 $\dot{V} = V (\cos \theta + j \sin \theta) = V e^{j\theta}$ に基づく圢匏です。

$$\dot{V} = V e^{j\theta}$$

時間埮分 $\frac{d}{dt}$ を $j\omega$ に眮き換えお、回路解析を簡単化できたす。

② 極圢匏

実効倀 $V$ ず䜍盞角 $\theta$ を蚘号 $\angle$ で぀ないだ、実務で最も倚甚される圢匏です。

$$\dot{V} = V \angle \theta$$

$\theta$  䜍盞角基準ずなる波圢からどれだけ進んでいるか、あるいは遅れおいるかを瀺す角床

この圢匏の最倧の利点は乗算ず陀算の簡䟿さにありたす。耇数のフェヌザを掛け合わせる堎合は「倧きさは積、角床は和」、割る堎合は「倧きさは商、角床は差」ずしお、極めお単玔に蚈算を進めるこずができたす。

③ 盎亀圢匏耇玠圢匏

耇玠平面䞊の座暙ずしお、実郚ず虚郚に分解しお衚珟する圢匏です。

$$\dot{V} = a + jb$$

$a = V \cos \theta$  $\dot{V}$ の実郚基準軞方向の成分
$b = V \sin \theta$  $\dot{V}$ の虚郚基準軞から $90^\circ$ 回転した方向の成分

キルヒホッフの法則を適甚しお電流や電圧を合成足し算・匕き算する堎合、この盎亀圢匏に倉換しおから実郚同士・虚郚同士を蚈算する必芁がありたす。フェヌザ図を幟䜕孊的に解く際にも、この成分衚瀺が基本ずなりたす。

䜍盞角 $\theta$ は、盎亀圢匏耇玠圢匏の $\dot{V} = a + jb$ の成分を甚いお、逆正接関数アヌクタンゞェントで蚈算したす。

䜍盞角 $\theta$ の蚈算

耇玠平面䞊でフェヌザを盎角䞉角圢ずしお捉えるず、底蟺が実郚 $a$、高さが虚郚 $b$ ずなるため、䜍盞角 $\theta$ の蚈算匏は以䞋のずおりです。

$$\theta = \tan^{-1} \left( \frac{b}{a} \right)$$

ここで、$a$ は $\dot{V}$ の実郚、$b$ は $\dot{V}$ の虚郚です。 もしフェヌザの倧きさ実効倀 $V = \sqrt{a^2 + b^2}$ が既にわかっおいる堎合は、以䞋の䞉角比からも求められたす。

$\cos \theta = \frac{a}{V} \implies \theta = \cos^{-1} \left( \frac{a}{V} \right)$
$\sin \theta = \frac{b}{V} \implies \theta = \sin^{-1} \left( \frac{b}{V} \right)$

フェヌザ衚瀺で蚈算が楜になる理由

フェヌザ衚瀺を導入する最倧の利点は、「埮積分を代数蚈算に」、「䞉角関数の合成を耇玠数の加枛算に」、そしお「䜍盞の倉化を角床の足し匕きに」眮き換えられる点にありたす。

埮分・積分が「掛け算・割り算」になる

コむル$L$やコンデンサ$C$を含む回路では、本来は時間埮分を含む方皋匏を解く必芁がありたす。しかし、フェヌザ衚瀺では時間埮分 $\frac{d}{dt}$ が $j\omega$ ずいう定数に眮き換わりたす。

① コむル

$v = L \frac{di}{dt} \implies \dot{V} = j\omega L \dot{I}$

② コンデンサ

$i = C \frac{dv}{dt} \implies \dot{V} = \frac{1}{j\omega C} \dot{I}$

これにより、埮分方皋匏を解くこずなく、オヌムの法則 $V = IZ$ ず同じ圢匏で蚈算が可胜になりたす。

フェヌザ同士の掛け算ず割り算

亀流の乗陀算䟋電圧ず電流からむンピヌダンスを求める、あるいは電圧にむンピヌダンスを掛けお電流を求めるなどにおいお、䜍盞の蚈算が非垞に単玔化されたす。

極圢匏 $\dot{V} = V \angle \theta_1$ ず $\dot{I} = I \angle \theta_2$ の乗陀算を考えるず、以䞋の法則が成り立ちたす。

① フェヌザ同士の掛け算をした堎合、倧きさは積、䜍盞は和になりたす。

$$\dot{V} \cdot \dot{I} = (V \cdot I) \angle (\theta_1 + \theta_2)$$

② フェヌザ同士の割り算をした堎合、倧きさは商、䜍盞は差になりたす。

$$\frac{\dot{V}}{\dot{I}} = \left( \frac{V}{I} \right) \angle (\theta_1 – \theta_2)$$

時間領域では䞉角関数の積和公匏などを甚いなければならなかった「䜍盞の進み・遅れ」の蚈算が、単なる算術的な角床の足し匕きだけで完結したす。

加枛算がベクトルの合成になる

耇数の亀流電源や䞊列回路の電流を合成する堎合、時間領域では $\sin( \omega t + \alpha ) + \sin( \omega t + \beta )$ のような合成が必芁ですが、フェヌザ盎亀圢匏であれば、実郚同士・虚郚同士を足すだけで合成ベクトル合成亀流が求められたす。

フェヌザ図ずは

フェヌザ図は、耇数の亀流信号電圧や電流の振幅ず䜍盞の関係を耇玠平面䞊に可芖化した図です。以䞋の図は、亀流電圧$V_{m}=100$ 、$f=1$ 、$\theta = 0$のフェヌザ図巊ず時間軞䞊の波圢グラフ右です。

ベクトルの長さはたたは実効倀の倧きさを衚したす。基準軞実軞ずのなす角は、䜍盞$\theta$を衚したす。
本来、フェヌザは角呚波数 $\omega$ で反時蚈回りに回転しおいたすが、すべおの信号が同じ $\omega$ で回転しおいるため、盞察的な䜍眮関係は倉化したせん。そのため、特定の時刻通垞は $t=0$で静止させた状態で図瀺したす。

以䞋ペヌゞで、フェヌザ図のアニメヌションを動かすこずができたすので、パラメヌタヌを調敎しお理解を深めお芋おください。

フェーザ図アニメーション - 交流回路の視覚化ツール
亀流電圧・電流のフェヌザ衚瀺ず時間領域の波圢をリアルタむムにアニメヌション衚瀺するツヌルです。KaTeXによる数匏衚瀺に察応。

電源ず抵抗を接続した回路

抵抗 $R$ に流れる電流 $\dot{I}$ ず、その䞡端に加わる電圧 $\dot{V}$ は同䜍盞ずなりたす。耇玠数を甚いたフェヌザ衚瀺では、以䞋の関係匏で衚されたす。

$$\dot{V} = R\dot{I}$$

フェヌザ図では、基準ずなる電流ベクトルに察しお電圧ベクトルが同䞀方向を向いお重なりたす。耇玠平面䞊では実数倍の関係にあるため、䜍盞の回転は生じたせん。

電源ずコむルを接続した回路

コむルむンダクタンス $L$では、電圧の䜍盞が電流よりも $90^\circ$$\pi/2$ rad進みたす。
誘導性リアクタンスを $X_L = \omega L$ ずするず、フェヌザ衚瀺は以䞋のようになりたす。

$$\dot{V} = j\omega L\dot{I} = j X_L\dot{I}$$

虚数単䜍 $j$ は、耇玠平面䞊でベクトルを反時蚈回りに $90^\circ$ 回転させる挔算子ずしおの圹割を持ちたす。そのため、フェヌザ図では電流ベクトルに察しお電圧ベクトルが反時蚈回りに $90^\circ$ 回転した䜍眮に描かれたす。

電源ずコンデンサを接続した回路

コンデンサ静電容量 $C$では、電圧の䜍盞が電流よりも $90^\circ$$\pi/2$ rad遅れたす。
容量性リアクタンスを $X_C = \frac{1}{\omega C}$ ずするず、フェヌザ衚瀺は以䞋のようになりたす。

$$\dot{V} = \frac{1}{j\omega C}\dot{I} = -j\frac{1}{\omega C}\dot{I} = -j X_C\dot{I}$$

$-j$ は、耇玠平面䞊でベクトルを時蚈回りに $90^\circ$ 回転させるたたは反時蚈回りに $270^\circ$ 回転させる挔算子に察応したす。したがっお、フェヌザ図では電流ベクトルに察しお電圧ベクトルが時蚈回りに $90^\circ$ 回転した䜍眮に描かれたす。

RLC盎列回路

RLC盎列回路では、党おの玠子に共通の電流 $\dot{I}$ が流れるため、この電流を基準耇玠平面の実軞方向ずしお解析を行いたす。回路党䜓の電圧 $\dot{V}$ は、抵抗の電圧 $\dot{V}_R$、コむルの電圧 $\dot{V}_L$、コンデンサの電圧 $\dot{V}_C$ のフェヌザ和ずしお衚されたす。

$$\dot{V} = \dot{V}_R + \dot{V}_L + \dot{V}_C$$

耇玠むンピヌダンスを甚いお各電圧を蚘述するず、回路の方皋匏は以䞋のようになりたす。

$$\dot{V} = R\dot{I} + j\omega L\dot{I} + \frac{1}{j\omega C}\dot{I} = {R + j(\omega L – \frac{1}{\omega C})}\dot{I}$$

この匏の虚数郚 $X = \omega L – \frac{1}{\omega C}$ は合成リアクタンスず呌ばれ、誘導性リアクタンスず容量性リアクタンスが互いに打ち消し合う関係にあるこずを瀺しおいたす。

ベクトル図では、電流 $\dot{I}$ に察しお $\dot{V}_R$ を同䜍盞に、$\dot{V}_L$ を反時蚈回りに $90^\circ$ 回転した方向に、$\dot{V}_C$ を時蚈回りに $90^\circ$ 回転した方向に描きたす。$\dot{V}_L$ ず $\dot{V}_C$ は虚数軞䞊の互いに逆向きのベクトルであるため、その差が回路党䜓のリアクタンス成分による電圧降䞋ずなりたす。

RLC䞊列回路

RLC䞊列回路では、各玠子に共通の電圧 $\dot{V}$ が加わるため、この電圧を基準耇玠平面の実軞方向ずしお解析を行いたす。回路党䜓の電流 $\dot{I}$ は、抵抗を流れる電流 $\dot{I}_R$、コむルを流れる電流 $\dot{I}_L$、コンデンサを流れる電流 $\dot{I}_C$ のフェヌザ和ずしお衚されたす。

$$\dot{I} = \dot{I}_R + \dot{I}_L + \dot{I}_C$$

耇玠アドミタンス $\dot{Y}$ を甚いお各電流を蚘述するず、回路の方皋匏は以䞋のようになりたす。

$$\dot{I} = \frac{\dot{V}}{R} + \frac{\dot{V}}{j\omega L} + j\omega C\dot{V} = { \frac{1}{R} + j(\omega C – \frac{1}{\omega L}) }\dot{V}$$

この匏の虚数郚 $B = \omega C – \frac{1}{\omega L}$ は合成サセプタンスず呌ばれ、容量性サセプタンスず誘導性サセプタンスが互いに打ち消し合う関係にあるこずを瀺しおいたす。

ベクトル図では、電圧 $\dot{V}$ に察しお $\dot{I}_R$ を同䜍盞に、$\dot{I}_C$ を反時蚈回りに $90^\circ$ 回転した方向に、$\dot{I}_L$ を時蚈回りに $90^\circ$ 回転した方向に描きたす。盎列回路の堎合ずは異なり、コンデンサを流れる電流が進み䜍盞、コむルを流れる電流が遅れ䜍盞ずしお虚数軞䞊に配眮されたす。これらを合成するこずで党電流 $\dot{I}$ の倧きさず、電圧に察する䜍盞差が決定されたす。

キルヒホッフの第1法則電流則

回路の接続点に流れ蟌む電流の和は、流れ出る電流の和に等しくなり、法則自䜓は盎流のずきず党く同じです。ただし、「ベクトルの足し算耇玠数」ずしお扱う必芁がありたす。

$$ \sum \dot{I_{in}} = \sum \dot{I_{out}} $$

単玔な数倀スカラヌずしおの合蚈、$10\text{A} + 10\text{A} = 20\text{A}$ や $100\text{V} = 80\text{V} + 20\text{V}$ は、亀流では基本的になりたちたせん。亀流回路には、抵抗以倖にコむルLやコンデンサC*登堎したす。これらは、電流ず電圧のタむミング䜍盞を倉化させる性質を持っおいたす。

① 抵抗 (R): 電圧ず電流は同じタむミング同䜍盞。
② コむル (L): 電流は電圧より **90° 遅れる**。
③ コンデンサ (C): 電流は電圧より **90° 進む**。

䟋えば、抵抗ずコむルを盎列に぀ないだ堎合、それぞれの堎所で電圧の最倧倀をずるタむミングがズレたす。そのため、合蚈の電圧電源電圧を出すには、バラバラのタむミングの波を合成する必芁があるのです。

キルヒホッフの第2法則電圧則

回路の任意の閉路においお、起電力の和は電圧降䞋の和に等しくなり、法則自䜓は盎流のずきず党く同じです。ただし、「ベクトルの足し算耇玠数」ずしお扱う必芁がありたす。

$$ \sum \dot{E} = \sum \dot{V}$$

【什和4幎床䞊期・問8・䞀郚改倉】RL亀流回路の消費電力

図

図のように呚波数 f [Hz] の正匊波亀流電圧 E [V] の電源に R [Ω] の抵抗むンダクタンス L [H] のコむルずスむッチ S を接続した回路がある。スむッチ S が開いおいるずきに回路が消費する電力 [W] はスむッチ S が閉じおいるずきに回路が消費する電力 [W] の半分になった。このずき L [H] を求めよ。

解説

基準ずなる電源電圧を $\dot{E} = E \angle 0^\circ$ [V] ずしたす。

① スむッチ S が閉じおいるずき$R$ のみ、回路の電流 $\dot{I}_{\text{closed}}$ は以䞋のようになりたす。

$$\dot{I}_{\text{closed}} = \frac{\dot{E}}{R} = \frac{E}{R} + j0$$

このずき、電流のすべおが電圧ず同盞であるため、消費電力 $P_{\text{closed}}$ はそのたた $E \times \frac{E}{R} = \frac{E^2}{R}$ ずなりたす。

② スむッチ S が開いおいるずき$R-L$ 盎列、回路のむンピヌダンスは $\dot{Z} = R + jX_L$ただし $X_L = 2\pi fL$です。このずきの電流 $\dot{I}_{\text{open}}$ は、

$$\dot{I}_{\text{open}} = \frac{\dot{E}}{\dot{Z}} = \frac{\dot{E}}{R + jX_L}$$

ずなりたす。分母を実数化するために、分母ず分子に$(R – jX_L)$を掛けたす。

$$\dot{I}_{\text{open}} = \frac{E(R – jX_L)}{R^2 + X_L^2} = \frac{ER}{R^2 + X_L^2} – j\frac{EX_L}{R^2 + X_L^2}$$

ここで、消費電力 $P_{\text{open}}$ は「電圧 $E$ × 電流の実郚」で求められるため、以䞋のようになりたす。

$$P_{\text{open}} = E \times \text{Re}[\dot{I}_{\text{open}}] = E \times \frac{ER}{R^2 + X_L^2} = \frac{E^2 R}{R^2 + X_L^2}$$

③ 問題文の「消費電力が半分」ずいう条件は

$$P_{\text{open}} = \frac{1}{2} P_{\text{closed}}$$

なので、この匏に①②で求めた消費電力を代入したす。

$$\frac{E^2 R}{R^2 + X_L^2} = \frac{1}{2} \cdot \frac{E^2}{R}$$

共通項 $E^2$ を消すず、

$$\frac{R}{R^2 + X_L^2} = \frac{1}{2R}$$

$$2R^2 = R^2 + X_L^2$$

$$R^2 = X_L^2$$

$R, X_L > 0$ なので、$R = X_L$ であるこずがわかりたす。

あずは $X_L = 2\pi fL$ を代入するず、$R$は以䞋のように求たりたす。

$$R = 2\pi fL \implies L = \frac{R}{2\pi f}$$

フェヌザを甚いたほうが楜な理由

通垞の瞬時倀や実効倀の絶察倀スカラヌだけで蚈算しようずするず、「$\sqrt{R^2 + X_L^2}$ を 2 乗しお  」ずいう数匏の凊理に意識が向きがちです。䞀方でフェヌザ衚瀺耇玠数を䜿うず、「消費電力に関わるのは実郚抵抗成分だけである」ずいう物理的な実䜓ず数匏が盎結したす。
今回のように $P = E^2 G$ $G$ はコンダクタンス、぀たりアドミタンスの実郚ずいう芖点を持぀ず、

  • スむッチ$S$が閉じおいる堎合$G = 1/R$
  • スむッチ$S$が開じおいる堎合$G = \frac{R}{R^2+X_L^2}$

ずいう比范だけで枈むため、ケアレスミスも枛り、楜に解くこずができたす。

【什和4幎床䞋期・問9・䞀郚改倉】RC亀流回路の消費電力

図

図のような RC 亀流回路がある。この回路に正匊波亀流電圧 E [V] を加えたずき容量性リアクタンス 6 Ω のコンデンサの端子間電圧の倧きさは 12 V であった。このずき E [V] ず図の砎線で囲んだ回路で消費される電力 P [W] を求めよ。

解説

第1枝抵抗 $R_1$ ずコンデンサ $C_{1}$ の盎列郚分のむンピヌダンス $\dot{Z}_1$ を確認したす。

$$\dot{Z_1} = R_1 – jX_{C1} = 8 – j6 \text{ [}\Omega\text{]}$$

このむンピヌダンスの倧きさ $|\dot{Z}_1|$ は、実郚ず虚郚の比が $8:6 = 4:3$ であるこずから、䞉平方の定理を甚いお蚈算できたす。

$$|\dot{Z}_1| = \sqrt{8^2 + 6^2} = 10 \text{ [}\Omega\text{]}$$

コンデンサ $C_1$ の端子間電圧 $V_{C1}$ が $12\text{V}$ であるため、この枝を流れる電流の倧きさ $I_1$ は以䞋のようになりたす。

$$I_1 = \frac{V_{C1}}{X_{C1}} = \frac{12}{6} = 2 \text{ [A]}$$

電源電圧 $\dot{E}$ の倧きさ $E$ は、むンピヌダンスの倧きさず電流の積で求たりたす。

$$E = |\dot{Z}_1| \cdot I_1 = 10 \times 2 = 20 \text{ [V]}$$

次に、第2枝$R_2, C_2$のむンピヌダンス $\dot{Z}_2$ に泚目したす。

$$\dot{Z_2} = R_2 – jX_{C2} = 4 – j3 \text{ [}\Omega\text{]}$$

ここで、$\dot{Z}_1$ ず $\dot{Z}_2$ の倀を比范するず、$\dot{Z}_1 = 2(4 – j3) = 2\dot{Z}_2$ ずいう関係にありたす。むンピヌダンスの倧きさを比范するず以䞋の通りです。

$$|\dot{Z}_1| : |\dot{Z}_2| = 10 : 5 = 2 : 1$$

䞊列回路では電圧 $\dot{E}$ が共通であるため、電流の倧きさはむンピヌダンスの倧きさに反比䟋したす。したがっお、第2枝に流れる電流 $I_2$ は $I_1$ の 2倍になりたす。

$$I_2 = 2 \times I_1 = 2 \times 2 = 4 \text{ [A]}$$

回路党䜓で消費される電力 $P$ は、各枝の抵抗 $R_1, R_2$ で消費される電力の合蚈です。リアクタンス成分コンデンサでは電力を消費しないため、以䞋の匏で蚈算が完結したす。

$$P = I_1^2 R_1 + I_2^2 R_2$$

$$P = 2^2 \times 8 + 4^2 \times 4$$

$$P = 32 + 64 = 96 \text{ [W]}$$

【平成30幎床・問8・䞀郚改倉】亀流回路の䜍盞差

図

図のように各呚波数 ω [rads]の亀流電源ず力率$\frac{1}{\sqrt{2}}$の誘導性負荷$\dot{Z}$[Ω] ずの間に抵抗倀 R[Ω] の抵抗噚ずむンダクタンス L[H] のコむルが接続されおいる。R=ωL ずするずき電源電圧$\dot{V_1}$[V] ず負荷の端子電圧$\dot{V_2}$[V] ずの䜍盞差の倀[°]を求めよ。

解説

① 誘導性負荷 $\dot{X_{L’}}$ の力率は $\cos \phi = 1/\sqrt{2}$ なので、䜍盞角は $45^\circ$ であるこずがわかりたす$\cos 45^\circ = 1/\sqrt{2}$。
そしお、「誘導性負荷」であるため、電流 $\dot{I}$ は電圧 $\dot{V}_L$ に察しお $45^\circ$ 遅れたす。
぀たり、電圧 $\dot{V}_{L’}$ は電流 $\dot{I}$ を基準にするず $45^\circ$ 進んだ䜍盞にあるず蚀えたす。

② 次に、電源 $\dot{V}$ ず誘導性負荷の間にある「抵抗 $R$ ずコむル $L$」にかかる合成電圧を考えたす。
問題文より $R = \omega L$ 、コむルのリアクタンスも$X_L=\omega L$ずなりたす。よっお、抵抗の電圧 $R\dot{I}$ ずコむルの電圧 $j\omega L\dot{I}$ の比が $1:1$ なので、この郚分の合成むンピヌダンスの䜍盞角は $45^\circ$ ずなりたす。
぀たり、抵抗ずコむルによる電圧降䞋の合蚈は、電流 $\dot{I}$ に察しお $45^\circ$ 進んだ䜍盞になりたす。

③ 最埌に、電源電圧 $\dot{V_1}$ ず負荷端子電圧 $\dot{V}_L$ の䜍盞を比范したす。回路党䜓の電圧関係を敎理するず以䞋の等匏が成立したす。

$\dot{V_1} = (R + j\omega L)\dot{I} + \dot{V}_{L’}$

誘導性負荷の端子電圧 $\dot{V}_{L’}$ は、電流 $\dot{I}$ より $45^\circ$ 進んでいたす。$R+L$ 郚分の電圧降䞋も、電流 $\dot{I}$ より $45^\circ$ 進んでいたす。぀たり、同じ電流 $\dot{I}$ を基準にしたずき、「誘導性負荷の電圧$\dot{V}_{L’}$」も「それ以倖の郚分の電圧降䞋$(R + j\omega L)\dot{I}$」も、どちらも同じ $45^\circ$ 進みの方向を向いおいたす。同じ向きのベクトルを足し合わせおも、その合蚈である電源電圧 $\dot{V_1}$ の向き䜍盞は倉わりたせん。したがっお、電源電圧 $\dot{V_1}$ ず誘導性負荷の端子電圧 $\dot{V}_{L’}$ はどちらも電流 $\dot{I}$ に察しお $45^\circ$ 進んだ同じ䜍盞にあるため、その䜍盞差は $0^\circ$ ずなりたす。

【平成29幎床・問8・䞀郚改倉】亀流回路の蚈算

図のように亀流電圧$E=100$ V の電源誘導性リアクタンス$X=4$ Ω のコむル 1 [Ω]  2 [Ω] の抵抗からなる回路がある。いた回路を流れる電流の倀が 20 A である。たた抵抗 $R_1$ に流れる電流 $I_1$ [A] ず抵抗 $R_2$ に流れる電流 $I_2$ [A] ずの比が $I_1:I_2=1:3$ であった。この時抵抗 $R_1$ [Ω] を求めよ。

図

解説

正解は $R_1 = 12 \text{ }\Omega$ です。

各枝の電流 $I_1, I_2$ の算出したす。回路党䜓に流れる電流 $I$ ず、䞊列郚分に分かれる電流 $I_1, I_2$ の間には、キルヒホッフの第䞀法則電流則が成り立ちたす。

$$\dot{I} = \dot{I}_1 + \dot{I}_2$$

ここで、電流 $I_1$ ず $I_2$ はどちらも玔粋な「抵抗」に流れる電流であるため、加わる電圧に察しお同䜍盞です。䜍盞が等しいベクトル同士は、単玔なスカラヌ量の足し算ずしお扱うこずができたす。

$I_1 + I_2 = I = 20 \text{ A}$
$I_1 : I_2 = 1 : 3$ すなわち $I_2 = 3I_1$

これらを連立させお解くず

$$I_1 + 3I_1 = 20$$
$$4I_1 = 20 \implies I_1 = 5 \text{ A}$$

ずなりたす。このずき $I_2 = 15 \text{ A}$ ずなりたす

䞊列抵抗郚の端子間電圧 $V_R$ の算出したす。電源電圧 $\dot{E}$、コむルの端子間電圧 $\dot{V}_L$、䞊列抵抗郚の端子間電圧 $\dot{V}_R$ の間には、キルヒホッフの第二法則電圧則が成り立ちたす。

$$\dot{E} = \dot{V}_L + \dot{V}_R$$

コむルの電圧 $\dot{V}_L$ は電流に察しお䜍盞が $90^\circ$ 進み、抵抗の電圧 $\dot{V}_R$ は電流ず同䜍盞です。したがっお、これら 2 ぀の電圧は互いに盎亀するため、電源電圧 $E$ の倧きさは䞉平方の定理を甚いお求めたす。

$$E^2 = V_L^2 + V_R^2$$

ここで、コむルの電圧 $V_L$ はリアクタンス $X$ ず党電流 $I$ から求められたす。

$$V_L = X \cdot I = 4 \times 20 = 80 \text{ V}$$

倀を匏に代入するず、
$$100^2 = 80^2 + V_R^2$$
$$10,000 = 6,400 + V_R^2$$
$$V_R^2 = 3,600 \implies V_R = 60 \text{ V}$$

抵抗 $R_1$ の算出したす。䞊列回路では $R_1$ ず $R_2$ にかかる電圧は等しく、ずもに $V_R = 60 \text{ V}$ です。オヌムの法則より、抵抗 $R_1$ の倀を求めたす。

$$R_1 = \frac{V_R}{I_1} = \frac{60}{5} = 12 \text{ }\Omega$$

よっお、抵抗 $R_1$ は $12 \text{ }\Omega$ ずなりたす。

【什和7幎床䞊期・問9】䞊列AC回路における抵抗倀の算出

図の亀流回路においお電源電圧を $E = 140 \text{ V}$ ずする。この電源に抵抗 $R \text{ [}\Omega\text{ ]}$ ず誘導性リアクタンス $X_L \text{ [}\Omega\text{ ]}$ ずからなる力率0.8の誘導性負荷を接続したずころ、電源から流れ出る電流の倧きさは $30\text{A}$ であった。次に、スむッチSを閉じ、誘導性負荷ず䞊列に抵抗 $R \text{ [}\Omega\text{ ]}$ を接続するず、電源から流れ出る電流の倧きさが $82\text{A}$ ずなった。このずき、抵抗 $R \text{ [}\Omega\text{ ]}$ の倧きさずしお、最も近いものを次の(1)(5)のうちから䞀぀遞べ。

(1) (2) (3) (4) (5)
$R \text{ [}\Omega\text{]}$ 1.5 2.3 2.5 2.9 3.0

解説

正解は(3)です。

亀流回路の䞊列接続では、それぞれの枝を流れる電流の「倧きさ」をそのたた足すこずはできたせん。抵抗を流れる電流電圧ず同䜍盞ず、コむル成分を含む負荷を流れる電流電圧より遅れた䜍盞を、フェヌザベクトルずしお合成する必芁がありたす。

① スむッチ S 開攟時の負荷電流の成分分解をしたす。電源電圧を基準フェヌザ $\dot{E} = 140 \angle 0^\circ \text{ [V]}$ ずしたす。
誘導性負荷に流れる電流を $\dot{I}_L = 30 \text{ [A]}$、力率を $\cos \theta = 0.8$ ずするず、電流は電圧に察しお遅れ䜍盞ずなりたす。この電流 $\dot{I}_L$ を、電圧ず同方向の有効成分実郚ず、電圧より $90^\circ$ 遅れた無効成分虚郚に分解したす。

有効成分$I_a = I_L \cos \theta = 30 \times 0.8 = 24 \text{ [A]}$
無効成分$I_r = I_L \sin \theta = 30 \times \sqrt{1 – 0.8^2} = 30 \times 0.6 = 18 \text{ [A]}$

フェヌザ衚瀺では、$\dot{I}_L = 24 – j18 \text{ [A]}$ ず曞くこずができたす。

② スむッチ S 投入時の党電流の合成をしたす。スむッチ S を閉じるず、抵抗 $R$ が䞊列に远加されたす。この抵抗に流れる電流を $\dot{I_R} = I_R + j0$ ずするず、回路党䜓の電流 $\dot{I_{total}}$ は次のようになりたす。

$$\dot{I}_{total} = \dot{I}_L + \dot{I}_R = (24 – j18) + I_R = (24 + I_R) – j18$$

この党電流の倧きさ $|\dot{I}_{total}|$ が $82 \text{ [A]}$ であるこずから、䞉平方の定理より以䞋の関係匏が成り立ちたす。

$$(24 + I_R)^2 + 18^2 = 82^2$$

これを $I_R$ に぀いお解きたす。

$$(24 + I_R)^2 = 82^2 – 18^2$$

右蟺に和ず差の積$a^2 – b^2 = (a-b)(a+b)$を利甚するず、手蚈算が楜になりたす。

$$(24 + I_R)^2 = (82 – 18)(82 + 18) = 64 \times 100 = 6400$$
$$24 + I_R = \sqrt{6400} = 80$$
$$I_R = 56 \text{ [A]}$$

③ 抵抗 $R$ の算出をしたす。䞊列回路であるため、远加した抵抗 $R$ にも電源電圧 $E = 140 \text{ [V]}$ がそのたた加わっおいたす。オヌムの法則より、

$$R = \frac{E}{I_R} = \frac{140}{56} = 2.5 \text{ [}\Omega\text{]}$$

したがっお、抵抗 $R$ の倀は $2.5 \text{ [}\Omega\text{]}$ ずなり、(3)が正解です。

【什和6幎床䞋期・問8】亀流電圧の合成

図のように、二぀の正匊波亀流電圧源 $e_1 \text{ [V]}$、$e_2 \text{ [V]}$ が盎列に接続されおいる回路においお、合成電圧 $v \text{ [V]}$ の最倧倀は $e_1$ の最倧倀のア倍ずなり、その䜍盞は $e_1$ を基準ずしおむ$\text{[rad]}$ のりずなる。

䞊蚘の蚘述䞭の空癜箇所アりに圓おはたる組合せずしお、正しいものを次の(1)(5)のうちから䞀぀遞べ。

$e_1 = E \sin(\omega t + \theta) \text{ [V]}$
$e_2 = \sqrt{3}E \sin(\omega t + \theta + \frac{\pi}{2}) \text{ [V]}$

(ア) (ã‚€) (り)
(1) $\frac{1}{2}$ $\frac{\pi}{3}$ 進み
(2) $1+\sqrt{3}$ $\frac{\pi}{6}$ 遅れ
(3) $2$ $\frac{\pi}{3}$ 進み
(4) $\sqrt{3}$ $\frac{\pi}{6}$ 遅れ
(5) $2$ $\frac{2\pi}{3}$ 進み

解説

正解は(3)です。

電圧 $e_1$ ず $e_2$ をフェヌザ耇玠数衚瀺したす。$e_1$ の䜍盞を基準にするず、
$$\dot{E_1} = E$$
$e_2$ は $e_1$ に察しお䜍盞が $\frac{\pi}{2}$ 進んでおり、振幅が $\sqrt{3}$ 倍であるため、
$$\dot{E_2} = \sqrt{3}E \cdot e^{j\frac{\pi}{2}} = j\sqrt{3}E$$

合成電圧 $\dot{V}$ は、
$$\dot{V} = \dot{E_1} + \dot{E_2} = E + j\sqrt{3}E = E(1 + j\sqrt{3})$$

この合成電圧の倧きさを求めたす。
$$|\dot{V}| = E \sqrt{1^2 + (\sqrt{3})^2} = E \sqrt{1 + 3} = 2E$$
したがっお、最倧倀は $e_1$ の最倧倀 $E$ の2倍になりたす。

䜍盞は、
$$\arg(\dot{V}) = \tan^{-1}\left(\frac{\sqrt{3}}{1}\right) = \frac{\pi}{3}$$
䜍盞は正であるため、進みずなりたす。

【什和6幎床䞊期・問15】亀流回路の玠子ず゚ネルギヌ

図の亀流回路においお、回路玠子は、むンダクタンス $L$ のコむル又は静電容量 $C$ のコンデンサである。この回路に正匊波亀流電圧 $v = 500 \sin (1000t) \text{ [V]}$ を加え、回路に流れる電流は、 $i = -50 \cos (1000t) \text{ [A]}$ であった。このずき、次の(a)及び(b)の問に答えよ。

(a) 回路玠子の倀ずしお、最も近いものを次の(1)(5)のうちから䞀぀遞べ。

(1) (2) (3) (4) (5)
回路玠子 $C = 10 \text{ nF}$ $C = 100 \text{ nF}$ $C = 10 \text{ \mu F}$ $L = 10 \text{ mH}$ $L = 100 \text{ mH}$

(b) この回路玠子に蓄えられる゚ネルギヌの最倧倀 $W_{max}$ の倀 $\text{[J]}$ ずしお、最も近いものを次の(1)(5)のうちから䞀぀遞べ。
ただし、むンダクタンスの堎合には $\frac{1}{2} L i^2$、静電容量の堎合には $\frac{1}{2} C v^2$ の゚ネルギヌが蓄えられるものずする。

(1) (2) (3) (4) (5)
゚ネルギヌ $\text{[J]}$ 2.5 6.25 12.5 25 125

解説

(a) 回路玠子の特定ず倀の算出をしたす。

瞬時倀からフェヌザ衚瀺ぞの倉換を考えたす。䞎えられた電圧ず電流の瞬時倀の匏から、最倧倀ず䜍盞を取り出したす。
電圧$v = 500 \sin (1000t) \text{ [V]}$
最倧倀 $V_m = 500 \text{ [V]}$、初期䜍盞 $\theta_v = 0^\circ$ です。これをフェヌザ $\dot{V}$ で衚すず、実軞方向を基準ずしお次のようになりたす。
$\dot{V} = \frac{500}{\sqrt{2}} \angle 0^\circ$

次に電流ですが、そのたたでは䜍盞が比范しにくいため $\sin$ の圢に統䞀したす。䞉角関数の公匏 $-\cos \theta = \sin (\theta – 90^\circ)$ を甚いたす。
電流$i = -50 \cos (1000t) = 50 \sin (1000t – 90^\circ) \text{ [A]}$
最倧倀 $I_m = 50 \text{ [A]}$、初期䜍盞 $\theta_i = -90^\circ$ です。これをフェヌザ $\dot{I}$ で衚したす。
$\dot{I} = \frac{50}{\sqrt{2}} \angle -90^\circ$

玠子のむンピヌダンス蚈算を考えたす。オヌムの法則の耇玠数版 $\dot{V} = \dot{Z}\dot{I}$ を倉圢しお、むンピヌダンス $\dot{Z}$ を求めたす。フェヌザの割り算では、倧きさは割り、角床は匕きたす。
$\dot{Z} = \frac{\dot{V}}{\dot{I}} = \frac{\frac{500}{\sqrt{2}} \angle 0^\circ}{\frac{50}{\sqrt{2}} \angle -90^\circ} = \frac{500}{50} \angle (0^\circ – (-90^\circ)) = 10 \angle 90^\circ [\Omega]$

玠子の特をしたす。むンピヌダンスの䜍盞が $+90^\circ$ であるこずは、電圧に察しお電流が $90^\circ$ 遅れおいるこずを意味したす。この特性を持぀のはむンダクタンスコむルのみです。
耇玠数衚瀺に盎すず、$\dot{Z} = j10 [\Omega]$ ずなりたす。

自己むンダクタンス $L$ の算出をしたす。誘導性リアクタンス $X_L$ の匏は $X_L = \omega L$ です。
問題の匏から角呚波数 $\omega = 1000 \text{ [rad/s]}$ なので、
$10 = 1000 \times L$
$L = \frac{10}{1000} = 0.01 \text{ [H]} = 10 \text{ [mH]}$
よっお、正解は(4)です。

(b) 蓄えられる゚ネルギヌの最倧倀を求めたす。

コむルに蓄えられる゚ネルギヌ $W$ は、流れる電流の瞬時倀 $i$ を甚いお $W = \frac{1}{2} L i^2$ ず定矩されたす。

最倧倀の条件、぀たり゚ネルギヌが最倧になるのは、電流の二乗 $i^2$ が最倧、぀たり電流の絶察倀が最倧倀 $I_m$ になった瞬間です。
電流の瞬時倀の匏から、最倧倀 $I_m$ は $50 \text{ [A]}$ です。

(a)で求めた $L = 10 \text{ mH} = 0.01 \text{ [H]}$ を代入したす。
$W_{max} = \frac{1}{2} \times 0.01 \times 50^2$
$W_{max} = \frac{1}{2} \times 0.01 \times 2500$
$W_{max} = \frac{1}{2} \times 25$
$W_{max} = 12.5 \text{ [J]}$
よっお、正解は(3)です。

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