出力インピーダンスの意味と高い方が良い理由ついて紹介します。
出力インピーダンスとは
出力インピーダンスは、回路の出力端子が持っている抵抗値のことです。
電池の内部抵抗(回路内部の本当の出力に直列に付いている抵抗)のような物です。
出力インピーダンスが低い方が良い理由
一般的には、出力インピーダンスが低い回路を設計すると良いと言われています。
例えば、出力インピーダンスを電池の内部抵抗と考えると、出力先の入力インピーダンスが低くなると、内部抵抗による電圧降下で出力電圧が下がってしまいます。
(電池でなく信号源で考えると出力信号のレベルが低下してしまう)
よって、内部抵抗(出力インピーダンス)が小さいほど電圧降下は起きにくいため、良いことになります。
出力インピーダンスを入力インピーダンスより低くする理由
出力側の出力インピーダンスを100Ωとし、出力端子からは100Vの電圧が出力されているとします。
ここで、出力端子をショートした状態にします。
(入力インピーダンス0Ωの何かに繋いだのと同じ状態)
すると、出力インピーダンスの元になっている内部抵抗100Ωに100Vがそのまま掛かり、1Aの電流が流れます。
つまり、自分自身が大きな負荷になってしまいます。
よって、「出力側の出力インピーダンスは、出力先に繋がる入力端子の入力インピーダンスよりも低く設計」しなければなりません。
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