この記事では、ラプラス変換でRL直列回路の過渡応答の式を求める方法についてまとめました。
RL回路(ラプラス変換)

(
:入力電圧、
:抵抗値、
:コイルのインダクタンス、
:抵抗Rにかかる電圧、
:コイルLにかかる電圧、
:回路全体に流れる電流値)
RL直列回路の過渡応答の式をラプラス変換を用いて導出します。

404 NOT FOUND | 電験超入門速報
キルヒホッフの定理より次式が成立します。
(1) ![]()
上式をラプラス変換すると
(2) ![]()
となります。(V_iはステップ応答)
この式を電流
について変形すると
(3) ![Rendered by QuickLaTeX.com \begin{eqnarray*} I(s)&=&\frac{V_i}{s(Ls+ R)}=\frac{\frac{V_i}{L}}{s(s+ \frac{R}{L})}=\frac{\frac{RV_i}{L}}{Rs(s+ \frac{R}{L})}\\ &=& \frac{V_i}{R} \left[ \frac{\frac{R}{L}}{s(s+\frac{R}{L})}\right]\\ &=& \frac{V_i}{R} \left[ \frac{\frac{R}{L}}{s(s+\frac{R}{L})}\right] \end{eqnarray*}](https://denken.joho.info/wp-content/ql-cache/xquicklatex.com-0cb068d7d47fe4402274b06bed9afeca_l3.png.pagespeed.ic.EdqyY_VZGE.png)
となります。ここで、上式を逆ラプラス変換すると回路全体に流れる電流
は
(4) ![]()
となります。(時間が経つと電荷は
に収束)
抵抗
にかかる電圧
は
(5) ![]()
となります。(時間が経つと入力電圧
に収束)
コイル
にかかる電圧
はキルヒホッフの法則より
(6) ![]()
となります。(証明終わり)
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