電験三種(法規)における電技62条「他の配線、他の工作物等への危険の防止」の攻略ポイントをまとめました。
【62条】 他の配線、他の工作物等への危険の防止
(配線による他の配線等又は工作物への危険の防止)
第62条 配線は、他の配線、弱電流電線等と接近し、又は交さする場合は、混触による感電又は火災のおそれがないように施設しなければならない。
2 配線は、水道管、ガス管又はこれらに類するものと接近し、又は交さする場合は、放電によりこれらの工作物を損傷するおそれがなく、かつ、漏電又は放電によりこれらの工作物を介して感電又は火災のおそれがないように施設しなければならない。
[R01:問5で出題]
【低圧配線と弱電流電線等又は管との接近又は交差】(省令第62条)
第167条 がいし引き工事により施設する低圧配線が、弱電流電線等又は水管、ガス管若しくはこれらに類するもの
(以下この条において「水管等」という。)と接近又は交差する場合は、次の各号のいずれかによること。
一 低圧配線と弱電流電線等又は水管等との離隔距離は、10cm(電線が裸電線である場合は、30cm)以上とすること。
二 低圧配線の使用電圧が300V以下の場合において、低圧配線と弱電流電線等又は水管等との間に絶縁性の隔壁を堅ろうに取り付けること。
三 低圧配線の使用電圧が300V以下の場合において、低圧配線を十分な長さの難燃性及び耐水性のある堅ろうな絶縁管に収めて施設すること。
2 合成樹脂管工事、金属管工事、金属可とう電線管工事、金属線ぴ工事、金属ダクト工事、バスダクト工事、ケーブル工事、フロアダクト工事、セルラダクト工事、ライティングダクト工事又は平形保護層工事により施設する
低圧配線が、弱電流電線又は水管等と接近し又は交差する場合は、次項ただし書の規定による場合を除き、低圧配線が弱電流電線又は水管等と接触しないように施設すること。
3 合成樹脂管工事、金属管工事、金属可とう電線管工事、金属線ぴ工事、金属ダクト工事、バスダクト工事、フロアダクト工事又はセルラダクト工事により施設する低圧配線の電線と弱電流電線とは、同一の管、線ぴ若しくはダクト若しくはこれらのボックスその他の附属品又はプルボックスの中に施設しないこと。ただし、低圧配線をバスダクト工事以外の工事により施設する場合において、次の各号のいずれかに該当するときは、この限りでない。
(略)
【高圧配線の施設】(省令第56条第1項、第57条第1項、第62条)
第168条 高圧屋内配線は、次の各号によること。
一 高圧屋内配線は、次に掲げる工事のいずれかにより施設すること。
イ がいし引き工事(乾燥した場所であって展開した場所に限る。)
ロ ケーブル工事
二 がいし引き工事による高圧屋内配線は、次によること。
イ 接触防護措置を施すこと。
ロ 電線は、直径2.6mmの軟銅線と同等以上の強さ及び太さの、高圧絶縁電線、特別高圧絶縁電線又は引下げ用高圧絶縁電線であること。
ハ 電線の支持点間の距離は、6m以下であること。ただし、電線を造営材の面に沿って取り付ける場合は、2m以下とすること。
ニ 電線相互の間隔は8cm以上、電線と造営材との離隔距離は5cm以上であること。
ホ がいしは、絶縁性、難燃性及び耐水性のあるものであること。
ヘ 高圧屋内配線は、低圧屋内配線と容易に区別できるように施設すること。
ト 電線が造営材を貫通する場合は、その貫通する部分の電線を電線ごとにそれぞれ別個の難燃性及び耐水性のある堅ろうな物で絶縁すること。
【解釈167条】低圧配線と弱電流電線等又は管との接近又は交差
【低圧配線と弱電流電線等又は管との接近又は交差】(省令第62条)
第167条
がいし引き工事により施設する低圧配線が、弱電流電線等又は水管、ガス管若しくはこれらに類するもの(以下この条において「水管等」という。)と接近又は交差する場合は、次の各号のいずれかによること。一 低圧配線と弱電流電線等又は水管等との離隔距離は、10cm(電線が裸電線である場合は、30cm)以上とすること。
二 低圧配線の使用電圧が300V以下の場合において、低圧配線と弱電流電線等又は水管等との間に絶縁性の隔壁を堅ろうに取り付けること。
三 低圧配線の使用電圧が300V以下の場合において、低圧配線を十分な長さの難燃性及び耐水性のある堅ろうな絶縁管に収めて施設すること。2 合成樹脂管工事、金属管工事、金属可とう電線管工事、金属線ぴ工事、金属ダクト工事、バスダクト工事、ケーブル工事、フロアダクト工事、セルラダクト工事、ライティングダクト工事又は平形保護層工事により施設する低圧配線が、弱電流電線又は水管等と接近し又は交差する場合は、次項ただし書の規定による場合を除き、低圧配線が弱電流電線又は水管等と接触しないように施設すること。
3 合成樹脂管工事、金属管工事、金属可とう電線管工事、金属線ぴ工事、金属ダクト工事、バスダクト工事、フロアダクト工事又はセルラダクト工事により施設する低圧配線の電線と弱電流電線とは、同一の管、線ぴ若しくはダクト若しくはこれらのボックスその他の附属品又はプルボックスの中に施設しないこと。ただし、低圧配線をバスダクト工事以外の工事により施設する場合において、次の各号のいずれかに該当するときは、この限りでない。
一 低圧配線の電線と弱電流電線とを、次に適合するダクト、ボックス又はプルボックスの中に施設する場合。この場合において、低圧配線を合成樹脂管工事、金属管工事、金属可とう電線管工事又は金属線ぴ工事により施設するときは、電線と弱電流電線とは、別個の管又は線ぴに収めて施設すること。
イ 低圧配線と弱電流電線との間に堅ろうな隔壁を設けること。
ロ 金属製部分にC種接地工事を施すこと。(関連省令第10条、第11条)二 弱電流電線が、次のいずれかに該当するものである場合
イ リモコンスイッチ、保護リレーその他これに類するものの制御用の弱電流電線であって、絶縁電線と同等以上の絶縁効力があり、かつ、低圧配線との識別が容易にできるもの
ロ C種接地工事を施した金属製の電気的遮へい層を有する通信用ケーブル(関連省令第10条、第11条)
【令和5年度下期・問5】他の電線等との接近又は交差
次の文章は、「電気設備技術基準の解釈」における、低圧屋内配線が他の低圧屋内配線、弱電流電線等又は水管,ガス管若しくはこれらに類するもの(以下「他の電線等」という。)と(ア)する場合の記述の一部である。
低圧屋内配線が、他の電線等と(ア)することにより、(イ)等によって他の電線等を損傷するおそれがある場合は、低圧屋内配線と他の電線等との離隔距離を規定の値以上としなければならない。ただし、低圧屋内配線と他の電線等との間に絶縁性の隔壁を堅ろうに取り付ける場合、又は低圧屋内配線を保護管に収めて施設する場合は、この限りではない。
また、低圧屋内配線と他の電線等とが(ア)する場合において、(ウ)ときは、上記にかかわらず、離隔距離に関する規定を適用しない。この場合において、低圧屋内配線と他の電線等が接触することによって他の電線等を損傷するおそれがあるときは、接触しないように(エ)をする必要がある。
上記の記述中の空白箇所(ア)から(エ)に当てはまる組合せとして、正しいものを次の(1)から(5)のうちから一つ選べ。
| – | (ア) | (イ) | (ウ) | (エ) |
|---|---|---|---|---|
| (1) | 接触 | 短絡電流 | 取扱者以外の者が容易に触れることがない | 防火措置 |
| (2) | 接近 | アーク放電 | 他の電線等の管理者の承諾を得た | 防火措置 |
| (3) | 接近 | アーク放電 | 他の電線等の管理者の承諾を得た | 感電防止措置 |
| (4) | 接触 | 短絡電流 | 他の電線等の管理者の承諾を得た | 防火措置 |
| (5) | 接近 | 短絡電流 | 取扱者以外の者が容易に触れることがない | 感電防止措置 |
解説
正解は(2)です。
問題文は、電気設備の技術基準の解釈 第167条(低圧屋内配線と他の屋内配線等との接近又は交差)の規定に基づいています。
同条文では、低圧屋内配線が他の電線等と(ア)接近又は交差する場合、(イ)アーク放電によって他の電線等を損傷するおそれがある場合には離隔距離をとることが求められています。また、(ウ)他の電線等の管理者の承諾を得た場合には離隔距離の規定を適用しないことができますが、その際も損傷のおそれがあるときは接触しないように(エ)防火措置を施す必要があります。
よって、(ア)接近、(イ)アーク放電、(ウ)他の電線等の管理者の承諾を得た、(エ)防火措置となる(2)が正解です。
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