ブレーカー(漏電遮断器、配線用遮断器)における3P3E・3P2E・2P2E・2P1Eの意味・違いについてまとめました。
ブレーカーとは
ブレーカー(Breaker:遮断器)とは、過負荷(電気の使いすぎ)やショート(短絡)、漏電といった電流の異常を検知した際に、自動的に電気回路を遮断(break)する保護装置です。過電流による火災や感電事故を防ぐ役割を持ち、住宅などの分電盤に必ず設置されています。
ブレーカーには、大きく分けて「配線用遮断器」と「漏電遮断器」の2種類があります。
| 種別 | 概要 |
|---|---|
| 配線用遮断器(MCCB:Molded Case Circuit Breaker) | 一般的に「安全ブレーカー」とも呼ばれるものです。電気の使いすぎ(過負荷)や、回路のショート(短絡)によって基準以上の大きな電流(過電流)が流れたときに、電線を保護するために回路を自動遮断します。部屋ごとやエアコンなどの大型家電ごとに分岐して設置されることが多く、異常が起きた回路だけをピンポイントで落とします。 |
| 漏電遮断器(ELCB:Earth Leakage Circuit Breaker) | 電線や電気機器から電気が外に漏れる「漏電」を検知する装置です。建物内のどこかで漏電が発生した際、人が感電したり火災に発展したりするのを防ぐため、瞬時に主幹(元)の電気を遮断します。分電盤の中央など、回路全体の根元(主幹ブレーカー)に配置されるのが一般的です。現在、住宅の分電盤などで主幹ブレーカー(元の大元のブレーカー)として使われている漏電遮断器のほとんどは、「過電流保護兼用」というタイプです。このタイプには、漏電を検知するセンサーだけでなく、配線用遮断器と同じように「過電流を検知する素子」も内蔵されています。 |
3P3E・3P2E・2P2E・2P1E
配線用遮断器や漏電遮断器の内部構造や接続方法を表す言葉として、「P(Pole:極数)」と「E(Element:素子数)」があります。極数(P)は電線を接続できる端子数、素子数は過電流保護素子の数(過電流を検知して遮断できる端子数)を表します。

| 種別 | 機能概要 | 利用例 |
|---|---|---|
| 2P1E | 極数2、素子数1 | 単相2線式 100V(電圧線の本数=素子数=1)、家庭用の遮断器など |
| 2P2E | 極数2、素子数2 | 単相2線式 200V(電圧線の本数=素子数=2)、家庭用エアコンの遮断器など |
| 3P2E | 極数3、素子数2 | 単相3線式 200V(電圧線の本数=素子数=2)、電柱から家庭に電力供給するラインの遮断器 |
| 3P3E | 極数3、素子数3 | 3相3線式(電圧線の本数=素子数=3) |
使用する配線に応じて適切な極数(端子数)のブレーカーを選定します。例えば、100V/200Vの単相2線式の一般家庭用配線には2P1Eのブレーカーを設置します。
2P0E などの過電流検知機能がなく、メンテナンス時の停電作業用に用いられる、単なるスイッチとして使われるものもあります。
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