単相2線式、単相3線式、三相3線式の断線についてまとめました。
## 【断線】単相2線式
単相2線式の回路で断線が発生した時の状態は次のようになります。
■単相2線式(非接地側電線:黒色が断線)
電球(負荷)に電圧はかからないため、消灯します。
■単相2線式(接地側電線:白色が断線)
電球(負荷)に電圧はかからないため、消灯します。
## 【断線】単相3線式
■単相3線式(非接地側電線:黒色が断線)
電球1、3にかかる電圧が50Vと小さくなるため、消灯します。
電球2は100Vのままなので、点灯したままです。
■単相3線式(非接地側電線:赤色が断線)
電球2、3にかかる電圧が小さくなるため、消灯します。
電球1は100Vのままなので、点灯したままです。
■単相3線式(中性線:青色が断線)
電球1、2の電圧は100V、電球3の電圧は200Vのままなので、すべて点灯したままです。
ただし、100V用の電灯が仕様が異なる製品のものだと、100V用電灯には過電圧(100V以上の電圧)がかかり壊れる危険性があります。
そのため、電気工事のときに中性線は切断してはいけません。
## 【断線】三相3線式(Y結線)
■Y結線(赤色が断線)
電線(赤色)が断線すると、電球1には電流が流れないため消灯します。
電球2・3は分圧されて電圧が小さくなるため、消灯or暗くなります。
■Y結線(白色が断線)
電線(白色)が断線すると、電球1には電流が流れないため消灯します。
電球1・3は分圧されて電圧が小さくなるため、消灯or暗くなります。
■Y結線(黒色が断線)
電線(黒色)が断線すると、電球1には電流が流れないため消灯します。
電球1・2は分圧されて電圧が小さくなるため、消灯or暗くなります。
## 【断線】三相3線式(Δ結線)
■Δ結線(赤色が断線)
電線(赤色)が断線すると、電球1・3には電流が流れないため消灯します。
電球2は点灯したままです。
■Δ結線(白色が断線)
電線(白色)が断線すると、電球1・2には電流が流れないため消灯します。
電球3は点灯したままです。
■Δ結線(黒色が断線)
電線(黒色)が断線すると、電球2・3には電流が流れないため消灯します。
電球1は点灯したままです。
– | 参考文献・関連ページ |
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