【計器用変成器】VT・CT・VCT・ZCTの違い

計器用変成器におけるVT・CT・VCT・ZCTの違いについてまとめました。

【はじめに】計器用変成器とは

計器用変成器(Instrument transformer)とは、交流の高電圧・大電流を測定するための変成器です。(測定範囲を拡大するのに利用)
また、一次側と二次側を絶縁し、二次側の機器を保護する役割もあります。

【計器用変成器】VT・CT・VCT・ZCTの違い

種別 概要
(巻線形)計器用変圧器:VT
(Voltage Transformer)
【構造】
・一般の変成器と同じ構造(巻線で変圧)
・低電圧(11[kV]未満)では、合成樹脂でモールドされたものを利用
・高電圧(11[kV]以上)では、油入式を利用
【電力用変圧器との違い】
・巻線の電気抵抗・磁束の漏れが小さい(測定誤差を小さくするため)
・小容量(二次側に電流をあまり流さなくても良いため)
CT:変流器
(Current Transformer)
【構造】
VCT:計器用変圧変流器
(Combined Voltage and Current Transformer)
【構造】
ZCT:零相変流器
(Zero-phase-sequence Current Transformer)
【構造】
参考文献・関連ページ
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