【抵抗計】2端子測定法、4端子測定法の違い

抵抗計における2端子測定法、4端子測定法の違いについてまとめました。

【抵抗計】2端子測定法


2端子測定法は、デジタルテスターにおける抵抗測定などで用いられます。
電流源から定電流を流し、R1 → R(測定対象) → R2と流れ、電圧計Vで測定する電圧は合成抵抗(R1+R+R2)にかかる合計電圧となります。
そこから、オームの法則により測定対象の抵抗値が求まりますが、測定リード線の配線抵抗R1、R2が測定誤差となります。
この影響を少なくするため、測定前にテストリードを短絡させてゼロ調整(測定対象がないときの測定値をゼロに調整すること)を行いますが、テストリードと測定物との接触抵抗の影響を取り除くことができず、測定対象の抵抗値Rが低いと正確な測定ができない欠点があります。

【抵抗計】4端子測定法


4端子測定法は、バッテリーテスタなどの抵抗計で用いられています。
電流源と電圧計の回路が、測定対象の両端まで独立しているため、電圧計Vの入力インピーダンスが十分大きければR3とR4にはほとんど電流が流れません。
そのため、測定電流はすべて測定対象Rに流れ、電圧計Vで測定する電圧は正確にRの両端電圧となるため、4本のテストリードを短絡させてゼロ調整を実行すると、配線抵抗R1~R4の影響を除去できます。

参考文献
抵抗計やテスターによる抵抗測定方法
2端子法・4端子法

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