二次電池(リチウムイオン電池など)におけるCレート、時間率とは?意味や違い、計算方法についてまとめました。
## 【Cレートとは】1C、2Cレートの意味
二次電池(リチウムイオン電池など)の試験評価を行う際に「時間率」「Cレート」という単語がでてきます。
Cレートとは、電池に対して充放電するときの電流の大きさを表します。
1Cの「C」は電池の公称容量(Capacity)を定格放電して1時間(1h)で放電終了となる電流値のことです(0.2Cなら5時間で放電終了)。
– | 定義 |
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1C | 電池が満充電状態(SOC100%)が1時間で完全に放電される(SOC0%)時の電流値 |
2C | 電池が満充電状態(SOC100%)が0.5時間で完全に放電される(SOC0%)時の電流値 |
計算例 | 1Cの電流値 |
---|---|
公称容量2.4Ahの電池 | |
公称容量0.7Ahの電池 |
## 【時間率とは】1時間率、2時間率
時間率とは、「電池が満充電状態(SOC100%)からある電流で放電した場合、あるで電池が完全に放電される(SOC0%)時の電流値」と定義されています。
例えば、1時間率ならば「1時間で完全に放電されるときの電流値」となります。
つまり、Cレートの逆数で時間率が大きくなるほど、電流値は小さくなります。
## 【計算例】Cレート、時間率の電流値
電池の定格容量が10000[mAh]の場合、1C、2Cレートの電流値は以下のようになります。
– | 定義 |
---|---|
1C | 10000[mA] |
2C | 20000[mA] |
1時間率 | 1C=10000[mA] |
2時間率 | 0.5C=5000[mA] |
ただし、実環境では「過電圧」があるためCレートにより放電時間は変動します。
– | 参考文献・関連ページ |
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1 | ■【第二種電気工事士】例題・試験対策まとめ |
2 | ■【電験三種】例題・試験対策まとめ |
3 | ■電気・電子回路入門 |
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